素人の畑作り

 

歳を重ねるにつれて、若いころには想像もしなかった嗜好が次々と生まれてくる。

 

煮豆が美味いとか、肉は塩で食べるとかの類で、その中に農業があった。

やりたいとずっと言ってたけどなかなか現実味を帯びずに来たが、去年になって重い腰をようやく上げた。

 

実家が農家とかでもなくて、ただ単純に自分で作った野菜を食べたいという至極簡単な理由ではあるが、もともと将来は自給自足で暮らしたいと思っていたのも関係しているかもしれない。

 

作曲やブログやITの仕事はすごくデジタルっぽくて手も汚れないし、パソコンの前に居れば世界と繋がれる。

なんというか別にそれ自体が嫌になったとかではないけど、もっと内向的でアナログなことをやりたくなった。

 

高校生の頃、コンビニでバイトをしていた。

田舎なので、農業の格好をしたお年寄りがレジに来ると必然的に手が見えて、

「汚い手だな、こんなこと将来絶対したくない」

などと考えていた自分が恥ずかしい。

お前は将来自分から農業をやりたいとか言い出すぞ、と伝えてやりたい。

今となっては畑作りに詳しい農家さんがとてもかっこいい。素敵。

 

 

農業もそうだけど、自宅の庭でも花壇を作ったり裏庭に小さな畑を作った。

土を弄る時間がとても愛しい。

 

たまに夫婦喧嘩をするんだけど、なぜか翌日二人で草取りとかをする。

そうすると、不思議と昨日のイライラが一体何だったのかと思い始める。

「ここにはもっと花を植えた方がいいね」

とか、自然と会話が始まる。

説明出来ないんだけど、なんかこう、ガス抜きというか、デトックス効果があるように思う。

自分にひたすらに向き合う時間が、僕には必要なんだと悟った瞬間だった。

 

自分たちの食べるものだけではなくて、今は販路を考えたりとかそのうち事業化できたらいいな、とかも考えている。

特に若い人達や、バンドマンたちにも間口を拡げられたら素敵だなあと思う。

 

今は面白い時代だと思う。

畑の事はネットで調べられて、自分の体を使って野菜を作る。

アナログとデジタルの融合。

良いとこ取りで行こう。

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