創業とは

 

2/29日のプレオープンからもうすぐ一ヶ月が過ぎようとしている。

日々、想像以上に色々とやることが湧いて出てくる。

落ち着いてきたから来週から通常運転かな?なんて先週くらいに思っていたが、良くも悪くもイレギュラーが絶えない。

 

 

それでもやっと店らしくなって、前回書いたころには想像もしていなかった新型ウイルスのせいで世界が大変なことになっている。

 

そういったわけで、奇しくも僕は創業前からのバタバタのおかげで開き直りも早かった。

「大変な時にオープンしたね」

と、ちょくちょく言われるが、まあ思われているほど僕は気にしてない。

もともとそれに抗おうとも、みんながやっている自助努力以外何も術などなく、やることは簡単だ。

 

 

そういう中でも毎日(ノンゲスの日も全然あるけど)、スタジオ利用の方が来てくださったり、誰かしらお祝いに駆けつけてくれたり、毎日感謝の絶えぬ日々である。

慣性が出てくるのと比例して、感謝などは結構忘れていきやすいというのが世の常であるが、こういう時期なので余計にありがたみを感じる。

音楽関係のコンテンツは今は黴菌かの如く揶揄されているし、実際キャンセルやコミットする予定だった企画が飛んだりとかもある。

マイナスの事もあるけど、逆に真価(進化)を問われているような気もする。

愛をくれる人には愛を還す、これは僕のテーゼだし、今までと何も変わらない。

なのでいつもと変わらず、粛々とやる。

 

 

 

スタジオに関して、感謝するべきは本当にたくさんの方々なのだが、創業で本当に心強い存在だったのは、やっぱり家族だった。

妻はなるべく僕の負担を無くそうと動いてくれたり、

息子は息子で何か感じているのか分からないが、ただその存在だけで救われているし

兄は建設の時から色々尽力してくれたり知恵をくれたり、

親父はぶっきらぼうに差し入れを持ってきては早々に去っていくし、

母は実家が近いのでほぼ毎日夜食を作ってくるし、

とにかく「この人たちが居なかったら無理だったかもしれない」と思うときは既に幾度かあった。

創業すること自体、誰もが経験しうるものではないが、こういう事業を生もうとすると、家族の結束が高まるのだなという事を痛感した。

 

「こんなに仲良かったっけ?」

と、たまに我に返り、創業前毎晩一人深夜までスタジオで作業しながら家族の事を考えて泣いた。

涙脆くなったもんだ。

 

 

 

事業を立ち上げる、特に世襲とかではなく、ゼロイチで立ち上げる人間は、1%にも満たないとどこかで聞いた事がある。

まあ確かに不安が皆無なんてことは誰も無いだろうし、それを言ったら雇われだっていつどうなるかなんてわからない時代。

 

創業して間もないが、それでもはっきりと分かったのは、家族だけは何としてでも幸せにしたいという事と、既に創業して良かったと思えている事、あとは、このお店を愛し、自分を愛してくれる人達には最大限の愛を還したいという事。

 

 

まだまだ難局は幾度も篩を掛けてくるであろうが、それでもきっと大丈夫だと自分を鼓舞することができるのだとしたら、それは多分誰かを支えるよりも支えられていることを感じられてるからだろう。

経営に勘定は不可欠だが、僕はそれ以上に大事なことに気がついている自負はある。

最新情報をチェックしよう!